先週、事前学習で行った「ビッグイシューの取り組みとホームレス問題」についての講演会を本校体育館にて行いました。
ビッグイシューとは、社会的企業として雑誌の販売を通じてホームレス状態の人に「働く場」を提供し、自立を応援する事業です。
まず始めにビッグイシューとは何か。の説明をしていただき、次にホームレスってどんな人たちなのか。ホームレスになる理由とは。などをわかりやすく説明して頂きました。そんな説明の中、”「ホームレス」という人間はいない。家がない状態を表す言葉に過ぎない”という言葉がすごく衝撃的でした。生徒の中にも、「ホームレスという言葉を換えるべきではないか。その言葉ひとつでその人の人格ややる気を決めるものではダメではないか」という意見がありました。
また実際に、中百舌鳥駅にて雑誌『ビッグイシュー日本版』を販売している方にも講演していただきました。販売者の方へ生徒からの質問として「仕事のこと」や「生活について」など多数答えて頂きました。リアルな返答に生徒は真剣な眼差しで販売者の方の意見を聞いていました。最後に販売者の方が『みなさん、目標をしっかり持って下さい。目標を持つことで生きる気力になります。その目標のおかげで生きていけることがあります』という思いを打ち明けられました。
講演後のアンケートにおいても、「実にリアルな話を聞くことができ、とても現実味がありました。私もこの春から就職することになります。自分の将来のことを真剣に考え、目標をしっかり持ち、生きていこうと考えました」や「一度ビッグイシューを購入していこうと思った。自分の行動ひとつでその人の手助けができるのであれば協力したい」などの意見がありました。
最後に、販売者さんからのメッセージです。
今日の出来事、感想を身近な人に伝えて欲しい。
ビッグイシューのSNSをフォローする。
そして、販売者に話しかけてほしい。
とお願いをされていました。困っている人の役に立ちたいという気持ちは誰しもが持っているものだと思います。それをどのような形で行動すればいいのかわからないと思います。その講演をひとつの機に、どう受け止めていくのか感じてくれたと思います。
第3学年人権教育"Big Issue"(ビッグイシュー)
2018/11/29